大会長挨拶
大会長 高木 重人
一般財団法人船員保険会 横浜リーフみなとみらい健診クリニック院長
日本総合健診医学会第54回大会を、来る2026年1月23日(金)、24日(土)の2日間、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜会議センターで開催いたします。当日現地参加が難しい方へ向けまして、後日オンデマンド配信も実施いたします。
今回のテーマは「健診・保健指導で救える命」といたしました。予防医学は、ともすれば臨床医学より一段低く見られがちですが、がん検診での早期がんの発見はもとより、無症状であるがゆえに放置されがちな生活習慣病に対して、保健指導による生活習慣の是正や治療へつなげて、脳卒中や心臓病など致命的な疾患の発症を未然に防ぐことにより、少なからぬ受診者の命を救っているのではないでしょうか。投薬治療や手術など直接的な介入により、患者さんが目の前で回復する臨床医学のような分かりやすさはありませんが、予防医学に従事するスタッフが、実は多くの受診者の命を救っているということを実感いただける、自分たちの仕事に誇りを持てるような大会にしてまいります。
具体的には、私が健診の現場で力を入れてまいりました、そして予防医学上の大きな課題である禁煙支援については、複数のプログラムを準備しております。加えて、禁煙支援を含めて生活習慣改善に必要な受診者の行動変容を効果的に招来できる「動機づけ面接」の手法については、時間をとったワークショップを企画しております。このほか、内視鏡を含めた最新のがん検診や、健診現場へのAIの活用など、魅力的なプログラムを企画しております。
また、健診で所見のあった受診者が、適切な医療機関を受診して、適切な精査や治療を受けるためには、健診機関と地域医療機関との医療連携が重要です。健診機関の役割はスクリーニングが主体ですが、紹介した受診者がどのような検査や治療を受けることになるのか、最新の臨床医学の知識を身に着けておく必要があります。そのようなことから、当院が日頃より多数の健診受診者を紹介している、近隣総合病院の院長先生方に、ご自身の専門領域についての教育講演をお願いいたしました。
さらに、本学会は国民皆歯科検診の実現へ向けて歯科検診普及検討研究会を立ち上げ、今大会でも神奈川県歯科医師会、横浜市歯科医師会より後援をいただきました。歯科医師の先生方に広く参加いただき、臨床医、健診医と活発な討議を通じて、国民皆歯科検診の実現はもとより、医科歯科連携の強化の一助となりますと幸いです。
最後に、市民公開講座のご案内をいたします。数十年(ないし数年?)以内に確実に発生するとされる東南海沖地震へ向けた準備を進めておくことは、日ごろの健康管理と合わせて重要です。今大会では、災害医療の専門家である阿南英明先生をお招きすることができました。詳細は別紙抄録を参照いただくとして、学術大会参加と合わせて市民公開講座もぜひご聴講をお願いいたします。
第54回大会は世界に名だたる観光都市横浜での開催となります。会場となるみなとみらい地区はもとより、少し足を延ばせば、横浜港大さん橋(ハンマーヘッド)、中華街、山下公園、横浜マリンタワー、港の見える丘公園、三渓園、横浜八景島など名所スポットが多数ございます。大会への参加と合わせまして、空き時間や大会前後には観光都市横浜を満喫していただければと思います。